インフルエンサーマーケティングの効果は?施策成功のポイントを紹介
社会に対して大きな影響力を持つインフルエンサーと、世界的に利用者が拡大するSNSを活用したインフルエンサーマーケティングは現代の新しいマーケティングとして定着しつつありますが、その一方で、多様化する手法によって導入に迷う企業も少なくありません。
今回は、インフルエンサーマーケティングの効果と施策成功のポイントをご紹介していきます。インフルエンサーマーケティング導入を検討中の方はぜひ参考にご覧ください。
01インフルエンサーマーケティングでは効果の高いPRが可能?
インフルエンサーマーケティングは、インターネットやSNSを通して大きな影響力を持つインフルエンサーを起用することで、効果の高いPRが可能です。
インフルエンサーのキャラクターや、数あるSNSの特徴を活かした発信が気軽にできたり、ターゲットを絞ったアプローチができたりと様々なメリットがあり、従来の広告媒体よりも費用対効果が高いマーケティング手法として注目されています。
以下の項目は、PR効果が高い5つの理由になります。
- 広告感の少ないPRが可能
- インフルエンサーという個人が発信しているため信憑性が高い
- 柔軟なターゲティングが可能
- インフルエンサーにマッチした商品をPRすることでフォロワーに効果的なアプローチができる
- SNSを使って検索するユーザーが年々増えてきている
それでは一つずつ見ていきましょう。
関連記事: インフルエンサーマーケティングとは?特徴や実施方法まで徹底解説!
広告感の少ないPRが可能
広告は、日常生活の至るところで目にする機会がありますが、広告に対して嫌悪感を抱くユーザーも少なくありません。また、そこまでの感情がなかったとしても、広告だとわかる情報は無意識のうちに無視してしまう場合もあります。
しかしインフルエンサーによるPRの場合は、同じ商品に関する情報だとしても一見したところ広告には見えないため、ユーザーの目に留まりやすく効果の高いPRが可能となります。
インフルエンサーという個人が発信しているため信憑性が高い
インフルエンサーマーケティングが企業による広告と大きく違うのは、インフルエンサーという個人が発信している点です。
特定の分野に詳しい、あるいは興味を持つインフルエンサーによる発信は、よりパーソナルな印象を含むため、ユーザーが親近感を持つきっかけとなり信憑性が高いと判断されます。
柔軟なターゲティングが可能
テレビや新聞、雑誌など、従来からある広告媒体は不特定多数に対して発信される場合がほとんどで、一度に多くのユーザーに情報が届けられるメリットはあるものの、費用対効果はそこまで高くない特徴があります。 また、これらの広告手法は施策を行っても効果測定が難しいケースがほとんどです。
その一方で、インフルエンサーマーケティングの場合は情報を届けたいユーザーを絞り込んだ柔軟なターゲティングが可能となるため、ピンポイントにPRできるだけでなく、各種ツールを利用して効果測定を行えるのが大きなメリットです。
インフルエンサーにマッチした商品をPRすることでフォロワーに効果的なアプローチができる
企業がPRしたい商品のイメージとインフルエンサーの相性がマッチしていると、フォロワーに共感が生まれやすく効果的なアプローチが可能となります。
例えば、普段から美容グッズのレビューを投稿しているインフルエンサーには、美容品の情報に興味を持つフォロワーが集まるので、化粧品やダイエット商品などのPRを依頼すると高い効果が期待できます。
また、実際にインフルエンサーがPR商品を使用したレビューを投稿する場合、ユーザーと同じ目線に立ってリアルな情報を伝えることができます。消費者目線のレビューの多くはユーザーの共感を得やすく、購買行動に繋がりやすいのもポイントです。
SNSを使って検索するユーザーが年々増えてきている
これまでは、情報収集をする際にインターネットの検索エンジンを利用する人が多かったのが、最近ではSNSを使って検索するユーザーが若年層を中心に増えてきています。
検索したい情報をハッシュタグやアカウント、投稿から簡単に検索することができるだけでなく、最新の情報も素早く手に入れることができるので、検索するものによってSNSを使い分けている人も多く、これからもますますSNSで検索をする人が増えていくことが予想されます。
02効果的なインフルエンサーマーケティングが可能なSNS4選
ここでは、効果的なインフルエンサーマーケティングが可能なSNSの特徴をご紹介します。
写真や動画などで商品を魅力的に見せることができるInstagramは、ビジュアル面での訴求に優れています。ファッションやグルメ、インテリアなど、ブランドのイメージや世界観を伝えることが重要なジャンルで時に効果的です。
また、ハッシュタグ機能を活用することでユーザーから検索してもらう機会が増えるため、よりPR効果を高めることが可能です。
YouTube
世界中に多くのユーザーを持つYouTubeは、動画系のSNSとして最も有名な媒体の1つです。映像だけでなく、音声や字幕なども付けるなどの編集をすることで、ユーザーに多くの情報をわかりやすく伝えることができます。
このような特徴から、YouTubeはコスメやグルメ、ガジェット系など、商品紹介を通して使用感をレビューできるようなジャンルに向いています。
Twitterは140文字という限られた文字数でPRできる、テキストに特化したSNSです。タイムラインで次々と情報が流れていくため、特にタイムリーなPRで効果を発揮します。
匿名アカウントで利用するユーザーが多く気軽にリツイートできることから、高い拡散力が特徴と言えます。
TikTok
TikTokは、ショートムービーに特化したSNSです。特に10代から20代がメインユーザーとなっているため、メインターゲットが若年層の場合は高い効果が期待できるでしょう。
また、投稿に対するユーザーのリアクション率と拡散力が高いことから、認知度や話題性を高めたい場合におすすめです。
関連記事: インフルエンサーマーケティングでおすすめのSNSは?それぞれ特徴を解説
03インフルエンサーマーケティングの効果が出るまでにかかる期間は?
インフルエンサーマーケティングは、効果が出るまでの期間が比較的早いのが特徴です。 インフルエンサーが既に持ち合わせているユーザーへの情報拡散力や影響力を借りてマーケティングを行うため、1からプロジェクトを始めるよりも効率的にPRすることが可能です。
Instagramの場合
Instagramは他のSNSに比べて流行に敏感な若年層や女性ユーザーが多い傾向にあり、日頃から気になるインフルエンサーの投稿をチェックしているため、情報が素早く伝わりやすいのがメリットです。
人気機能の1つであるストーリー投稿は24時間しか残らないのが特徴で、限定感のあるPR投稿が可能です。そのため、期間限定の商品やセール開催など、特別な情報を発信する際に活用することで即効性が期待できるでしょう。
Youtubeの場合
YouTubeに投稿された動画は基本的にはずっと残り続けるため、長期的なPRが可能です。時間が経過すればするほど再生回数が伸びていくため、人気動画としてさらに視聴者を増やしていくことができます。
人気YouTuberとして知名度が上がると新規の動画も投稿直後から多くのユーザーに見てもらえる確率も高くなり、即効性が上がります。
Twitterの場合
Twitterでは文章を使ったPR投稿ができるので、説得力のある訴求が可能です。限られた短い文章によって気軽に投稿することができるため、スピード感のある情報発信ができ、ユーザーも最新の情報をすぐに知ることができます。
できる限り質の高い記事を心がけることも大切ですが、それと同時にトレンドに沿った投稿を行うことでより早い効果が期待できるでしょう。
TikTokの場合
TikTokは若年層が多く利用しているSNSのため、PRしたい商品のターゲット層によっては大きな成果を残せる可能性があります。
平日は学校や仕事がある世代がメインユーザーであり、どちらかというと土日の方が多くのユーザーに見てもらえる機会が増えます。 また、朝の通学、通勤時間や放課後、退勤後に合わせた時間帯もアクティブユーザーが多くなるので、そのタイミングを選んで投稿するのがおすすめです.
04インフルエンサーマーケティングを成功させるためのポイント4つ
ここでは、実際にインフルエンサーマーケティングを成功させるためのポイントを4つに絞ってご紹介していきます。
PRしたい商品と相性の良いインフルエンサーを選定する
インフルエンサーを選定する際は、PRしたい商品との相性を考慮することが大切です。
インフルエンサーが日常的に投稿している内容がPRしたい商品と関連しているかどうか、実際にその商品を利用する年齢層、あるいはジャンルの人物に向けられているかどうかを見て判断することがポイントです。
商品とインフルエンサーの相性が良いと、伝えたい情報が正しく、かつ分かりやすくユーザーまで届けることができるので、商品や企業に対する信頼感が生まれ、実際の購入にもスムーズにつなげることができます。
逆にインフルエンサーとのイメージが合っていない場合、ユーザーの多くは違和感や不信感を感じ取ってしまいます。このような状態になると、ユーザーからステルスマーケティングを疑われてしまう恐れもあり、せっかくのPRが逆効果となってしまうこともあるので注意しなければなりません。
質の高いフォロワーを持つインフルエンサーを選定する
インフルエンサー選びでは、単にフォロワー数が多いという点だけに注目するのではなく、どのようなフォロワーがついているのかチェックすることも大切です。
ここ最近ではインフルエンサーマーケティングの広がりに伴い、偽アカウントによる多数のフォロワーによって、一見フォロワー数が多いように見せているインフルエンサーも存在するのが現状です。
フォロワーの質を見極めるためには、「いいねやコメントを多く残しているフォロワー」や、「PRしたい商品に興味を示してくれそうなフォロワー」、「日本人フォロワー」など、PRの効果につながる要素を多く持つフォロワーが多いかどうかを見極めるようにすることがポイントです。
流行りのインフルエンサーを起用する
流行りのインフルエンサーを起用することも成功には欠かせない要素です。
起用を検討しているインフルエンサーによる過去の投稿などをチェックし、現行で注目を集めているインフルエンサーがどうかを見極めてから起用するようにしましょう。
過去に「いいね」の数やコメント数が多かったものの、直近の投稿では少なくなっている場合、そのインフルエンサーは人気のピークが過ぎている可能性もあります。しっかりとエンゲージを獲得しているインフルエンサーを選定することが重要です。
PR投稿をする時間を決める
一般的に、ユーザーがSNSの投稿をよく見る時間帯は19時から22時頃と言われています。そのため、この時間帯にアプローチをすることでより多くのユーザーの目に留まり、高いPR効果を発揮することができます。
ターゲットとするユーザーの生活スタイルによって効果的な時間帯は変わることもありますが、基本的にはいつも同じ時間帯に投稿することで、リピートユーザーからの反応を得ることができるでしょう。
ほとんどのSNSでは予約投稿が可能で、複数のSNSアカウントを運営している場合はまとめて予約投稿ができるサービスもあるので、最もアクティブユーザーが多く効果的だと思う時間帯に投稿時間を設定しておくと、より高い効果が期待できます。
関連記事: 施策が成功するインフルエンサーの選び方は?選定基準・起用方法も解説
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05インフルエンサーマーケティングの成功事例2つ
ここではインフルエンサーマーケティングで実際に成功した事例を2つほど紹介させていただきます。具体的な成功の要因は何なのか、どんな効果が得られたのかを交えて解説していきます。
d’Alba/越智ゆらの
美容家やインフルエンサーから高い評価を得ている韓国のスキンケアブランド「d’Alba(ダルバ)」がYouTubeで実施したインフルエンサーマーケティング事例です。
「d’Alba」がインフルエンサーとして起用したのは、ファッションモデルであり女優の越智ゆらのさんです。
越智ゆらの/Yulano OchiPRの際には離脱率を下げるため、PR訴求を行うタイミングに配慮した作りとなっています。
普段から商品レビューを行っているインフルエンサーを起用することにより、インフルエンサーマーケティングの強みである自然な訴求力を最大限に活かすことができた事例です。
ノボノルディスクファーマ株式会社/エハラ家チャンネル
こちらはデンマークに本社を置くグローバル製薬企業の日本法人「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」が行ったインフルエンサーマーケティング事例です。
子供の成長を記録するアプリケーションのPRとして起用されたのは、お笑いタレントであるエハラマサヒロさん一家がYouTubeで活動する「エハラ家チャンネル」です。
エハラ家チャンネル子供を持つ家庭をターゲットとしたサービスの訴求に、家族系インフルエンサーを起用することでユーザーからの共感を得ることに成功しています。
06インフルエンサーにPRを依頼する方法について
インフルエンサーマーケティングの効果が分かったとしても、具体的な進め方が分からなければ実施することができません。ここでは、インフルエンサーマーケティングの第一歩である依頼方法をご紹介します。
主な依頼方法としては4つのパターンがあり、それぞれメリット・デメリットが異なるため、自社に適した方法で進めていくことがおすすめです。
直接インフルエンサーに連絡する
企業が直接インフルエンサーに依頼する方法のメリットは、依頼やディレクションを自社で行うため費用が比較的安く済むことです。また、行いたいPRのイメージに適したインフルエンサーを自由に起用できる点も特徴です。
しかし、インフルエンサーマーケティングのノウハウが必要になる点や、依頼からディレクションまで行わなければならないため工数がかかるなど、最も難易度が高い方法であることがデメリットとして挙げられます。
マッチングプラットフォームを利用する
マッチングプラットフォームに登録しているインフルエンサーを起用する場合、実績・信頼度・エンゲージメント情報など、プラットフォーム上のデータを元に選定を行うことができます。また、積極的に活動中のインフルエンサーが多いため依頼を断られにくいメリットもあります。
デメリットとしては、高いPR効果を生むためには企業側にインフルエンサーマーケティングの知識や経験が必要なことや、マッチングプラットフォームのシステム利用料が発生することが挙げられます。
インフルエンサーの所属事務所に依頼する
各インフルエンサーが所属している事務所に連絡を取って依頼をおこなう方法は、各SNSで人気のインフルエンサーを起用できるため、単発企画やイベント企画などでも高い効果が期待できることが特徴です。
デメリットは、人気のインフルエンサーほど高い費用がかかることや、希望するスケジュールで依頼できないことがある、などが挙げられます。 また、広告のクリエイティブ面に所属事務所の意向が反映されることがあるため、裁量を持って施策を進めたい場合は注意が必要です。
広告代理店に依頼する
インフルエンサーマーケティングを専門とする広告代理店を通して依頼する方法は、もっとも確実にインフルエンサーマーケティングの効果が得られる方法とも言えます。
知識や経験がなくても、手間をかけずに費用対効果が高いインフルエンサーマーケティングを行えるため、初めてインフルエンサーを起用する企業や、新しい企画を実施する際におすすめです。
デメリットとしては、企業側で完結する方法よりも費用がかかる点や、実績があり信頼できる代理店を選ぶ必要があります。近年は悪質な広告代理店も存在するため、高い実績や評価を持つ代理店選びを行いましょう。
関連記事: インフルエンサーの依頼方法4選|PRに成功した企業の施策例を解説
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