株式会社ナハト

インフルエンサーの依頼方法4選|PRに成功した企業の施策例を解説

その高い費用対効果によりますます注目が集まっているインフルエンサーマーケティング。

しかし、

  • 「インフルエンサーへの依頼方法が分からない」
  • 「依頼方法によって何が変わるの?」
  • 「依頼後にマーケティングを進める方法が分からない」

などの悩みを抱える人もまだまだ多い実情があります。

そこで当記事では、インフルエンサーマーケティングの成功の秘訣となるインフルエンサー起用の過程やインフルエンサーへの依頼方法などをくわしくご紹介していきます。

さらに、PRに成功した企業の施策例など、インフルエンサーマーケティング成功への足がかりとなる情報もお伝えしていくので、ぜひ役立てていただければと思います。


関連記事: インフルエンサーマーケティングとは?特徴や実施方法まで徹底解説!

01インフルエンサーに依頼する4つの方法!メリット・デメリットは?

メリットとデメリット

インフルエンサーへの依頼は、インフルエンサーマーケティングを成功させるために重要なファーストステップ。 現在は、下記の4つの依頼方法が主流となっています。まずは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきます。

  • 企業がインフルエンサーに直接依頼する
  • インフルエンサーマッチングプラットフォームを利用する
  • インフルエンサーの所属事務所に連絡する
  • インフルエンサーマーケティングに特化した広告代理店を利用する

インフルエンサーに直接依頼する

インフルエンサーに直接コンタクトを取る主な方法としては、SNS内のDMを利用する方法が取られています。特に、最近欧米でも注目されているマイクロインフルエンサーを起用する場合などにおすすめです。 インフルエンサーに直接コンタクトを取る依頼方法は最も難易度が高い方法であり、多くの時間と適切なディレクションを行う能力が必要になります。

・メリット

インフルエンサーに直接依頼をする方法には、下記のようなメリットがあります。主にコスト面やインフルエンサーマーケティングの自由度が高くなる点が特徴と言えるでしょう。

  • ・企業のイメージや企画のコンセプトに合ったインフルエンサーを起用しやすい
  • ・親和性の高いマイクロインフルエンサーを見つけやすい
  • ・ほかの方法と比較すると低コスト
  • ・ディレクションの自由度が高い

関連記事: 内製化の課題|インフルエンサーマーケティングを自社で実施するには

・デメリット

企業側がインフルエンサーに直接依頼をする方法には、下記のようなデメリットがあります。特に、人材選定やファーストコンタクトの仕方については、十分な注意を払いましょう。

  • ・企業側にインフルエンサーマーケティングのリソースやノウハウが求められる
  • ・ビジネスパートナーに適したプロ意識を持つインフルエンサーを起用するのが難しい
  • ・インフルエンサーへのファーストコンタクトの難易度が高い
  • ・総合的にかかる費用が見えづらい

インフルエンサーに直接依頼する際の例文

各SNSで活躍しているインフルエンサーに直接依頼する場合は、アプローチの仕方を間違ってしまうと、親和性の高いインフルエンサー起用のチャンスを潰してしまうことにもなりかねません。 インフルエンサーに不信感を持たれることのないように、下記のポイントを明確に伝えることに重点を置きましょう。

  • ・適切な宛名
  • ・簡単な挨拶文
  • ・おおまかな依頼内容
  • ・企業情報

  • 例文:

    ◯◯様

    はじめまして。

    いつも弊社商品をご愛用いただき、どうもありがとうございます。

    この度は、◯◯様に、ぜひ弊社新商品のプロモーションをお願いしたく思い、ご連絡させていただきました。

    つきましては、弊社新商品の先行無償トライアルと新商品のコンセプトに基づいたPR投稿をお願いしたいと考えております。

    弊社URL:https://○○〜

    商品URL:https://△△〜

    ご興味がおありでしたら、ぜひともご連絡いただきたく思います。

    なお、具体的な依頼内容や報酬などの詳細につきましては、◯◯様と弊社の広報担当チームとで、一度ミーティングの機会を設けられればと考えております。

    それでは、◯◯様からのご連絡を心よりお待ちしております。

    ◯◯株式会社

    広報担当◯◯

    Email:◯◯

    TEL:◯◯

    インフルエンサーマッチングプラットフォームを利用する

    さまざまなジャンルで活躍しているインフルエンサーが登録されているインフルエンサーマッチングプラットフォーム。 マッチングプラットフォームを利用することで、インフルエンサーの実績・信頼度・エンゲージメント情報を意識した起用が可能になります。

    メリット

    インフルエンサーマッチングプラットフォームを活用する方法は、マーケティングの目的やターゲット層との相性がよいインフルエンサーを選定しやすいのが特徴。 おもに、下記のようなメリットがあります。

    • ・プラットフォーム上のデータに基づいた適切なインフルエンサーを起用できる
    • ・インフルエンサーの選定・運営・マーケティング分析などを企業側が主体となっておこなえる
    • ・積極的に活動中のインフルエンサーばかりなので依頼を断られにくい

    デメリット

    インフルエンサーマッチングプラットフォームを活用する方法では、自由度が高いプロモーションができる一方で、 さまざまな面で企業側の負担が大きくなる傾向があります。 おもに、下記のようなデメリットが考えられます。

    • ・企業側にインフルエンサーマーケティングの知識や経験が必要
    • ・インフルエンサーマーケティングへの業務負担が増える
    • ・別途マッチングプラットフォームのシステム利用料などが発生する

    インフルエンサーの所属事務所に連絡する

    各インフルエンサーが所属している事務所に連絡を取って依頼をおこなう方法は、 経験豊富なインフルエンサーを起用したい場合や大々的な企画を計画している場合におすすめです。

    メリット

    インフルエンサーの所属事務所を通す方法では、下記がおもなメリット。また、それぞれの所属事務所への理解を深めることも大切になってきます。

    • ・Youtube・Instagram・TikTokなどの各SNSで人気のインフルエンサーを起用できる
    • ・単発企画やイベント企画などでも高い効果が期待できる
    • ・費用やスケジュールに合ったインフルエンサーを紹介してもらえる

    デメリット

    インフルエンサーの所属事務所を通す方法では、下記がおもなデメリット。企業側の実績や企画内容によっては所属事務所の承諾を得られないこともあるため、注意しましょう。

    • ・知名度が高いインフルエンサーほど費用がかかる
    • ・希望するスケジュールで起用できないことがある
    • ・クリエイティブ面に所属事務所の意向が反映されることが多い

    広告代理店に依頼する

    インフルエンサーマーケティングを専門とする広告代理店を通して依頼する方法は、もっとも確実にインフルエンサーマーケティングの効果が得られる方法とも言えます。 インフルエンサーマーケティングを始めて間もない企業や、自社で進めるリソースがない場合は特におすすめの方法です。

    メリット

    インフルエンサーマーケティングを扱う広告代理店を経由するメリットは下記のとおり。費用はかかりますが、最新商品の周知などの確かな効果を得たいときはぜひ検討してみましょう。

    • ・インフルエンサーとのトラブルの心配がない
    • ・知識や経験がなくても、手間をかけずに費用対効果が高いインフルエンサーマーケティングがおこなえる
    • ・代理店が培ってきた知見に基づくレベルの高いマーケティングがおこなえる
    • ・徹底的にデータ分析ができるため次のマーケティングに活かしやすい

    デメリット

    インフルエンサーマーケティングを扱う広告代理店を経由するデメリットは、下記のとおり。とくに、広告代理店の見極めについては、しっかりとおこなっていきましょう。

    • 企業側で自社完結するインフルエンサーマーケティングよりも費用がかかる
    • 実績があり信頼できる広告代理店を選ぶ必要がある

    関連記事: インフルエンサーマーケティング代理店の種類|特徴と選び方も紹介

    インフルエンサーへの依頼方法一覧表

    依頼方法 工数 費用
    自社完結
    マッチングプラットフォーム
    インフルエンサー事務所
    広告代理店

    02インフルエンサーに依頼する前に確認するべきポイントは?

    喜ぶインフルエンサー

    インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、要点をおさえたうえでインフルエンサーの起用や施策決定を行うことが重要です。 インフルエンサーに依頼をおこなう前に確認しておきたいポイントとしては、下記のようなものがあげられます。

    • ・依頼する目的に適した個性を持つインフルエンサーか
    • ・自社ブランドや商品と相性のよいインフルエンサーか
    • ・フォロワー買いをしていないクリーンなインフルエンサーか
    • ・ひとつひとつの投稿のクオリティや投稿の頻度が高いか
    • ・良質なエンゲージメントを得られているか

    依頼する目的に適したインフルエンサーか

    インフルエンサーマーケティングによるPRでは、インフルエンサーを起用することによる明確なブランディング、商品の購買促進、企業の認知度向上などが目的の一例。

    魅力的なインフルエンサーであることはもちろん、依頼する目的に最適なインフルエンサーかどうかも重要な判断材料となってきます。

    例えば、認知拡大が目的ならフォロワー数が極めて多いインフルエンサー、購買促進が目的ならフォロワーとの距離感が近いインフルエンサーを起用しましょう。

    自社ブランドや商品と相性のよいインフルエンサーか

    どんなに魅力的なインフルエンサーでも相性が合わない場合は、商品イメージの低下投稿の炎上顧客離れなどの原因となってしまうことがあります。

    自社ブランドや商品と相性のよいインフルエンサーを見つけるには、下記のような目に見える情報を活用して、PRしたい商品やサービスとの相性を見極めてみてください。

    • ・インフルエンサーのプロフィール・アイコン・投稿からイメージできる人物像
    • インフルエンサーの投稿・フォロワーのコメント・コメントへの返信などから見える影響力や情報拡散力

    フォロワー買いをしていないか

    気をつけたいのは、実態のないフォロワーを意図的に水増しする「フォロワー買い」をしているインフルエンサー。フォロワー買いはSNSにおける違反行為であり、 エンゲージメント率を大きく下げる原因となります。

    投稿への「いいね」の割合が1%〜2%未満の場合や、フォロー数に対してコメントの総数が著しく少ないといった、いくつかの判断材料を元に見極めましょう。

    投稿頻度が高いか

    継続的に投稿をしていないインフルエンサーには、フォロワー離れが起きている可能性があります。そのため、インフルエンサーの普段の投稿の頻度や投稿の質も忘れずに確認を取りましょう。

    さらに、過去有効だったフォロワー数ではなく、現在の実質的なフォロワー数と投稿の質を重視することも大切です。

    良質なエンゲージメントを得られているか

    エンゲージメント率が高いインフルエンサーは、高い影響力や情報拡散力が魅力。

    一般的に良質なエンゲージメントを確立しているインフルエンサーには、ポジティブなコメントがつきやすく、インフルエンサーとフォロワーの親密性がうかがえるような内容のやり取りがたくさん見られ、 コンバージョン(CV)数やクリック数が多くなる傾向にあります。

    良質なエンゲージメントを獲得しており、フォロワーの傾向が自社商品に高い関心を持つ層だった場合、そのインフルエンサーはPRに適している可能性が非常に高いと言えます。


    関連記事: 施策が成功するインフルエンサーの選び方は?選定基準・起用方法も解説

    03インフルエンサーに依頼したあとのマーケティングの進め方

    会議の様子

    ここからは、インフルエンサーに企業が直接依頼する場合と、外部の業者を利用して依頼した場合、2つのパターン別におおまかなインフルエンサーマーケティングの進め方をご紹介していきます。

    インフルエンサーに直接依頼する場合

    広告代理店などを通さずに企業側が主体となってインフルエンサーに直近依頼する場合は、下記の流れで進めていくのが一般的。ある程度のノウハウが求められますので、計画的に取り組んでいきましょう。

    インフルエンサーを探して分析する

    PRを検討しているSNS上で、ハッシュタグなどを使いつつインフルエンサーを探し、自社との親和性などを分析します。 自社でおこなう場合の第一関門となるステップですが、企業がインフルエンサーに直接依頼する場合は、フォロワー買いをしているインフルエンサーやファン離れが起きているインフルエンサーを見分けることがポイント。

    ぜひ、上記の「インフルエンサーに依頼する前に確認するべきポイント」を参考に、インフルエンサーの選定をおこないましょう。

    複数のインフルエンサーにアプローチする

    インフルエンサーへのコンタクトは、自社でおこなう場合の第二関門となるステップ。 実際に、実績のある広告代理店がインフルエンサーにアプローチする場合でも、インフルエンサーからの返信率は3〜5%と言われています。

    SNS上のDMを活用する場合のメッセージの書き方も大切ですが、理想通りのインフルエンサーが必ずPRを承諾してくれるとは限らないため、1人ではなく複数のインフルエンサーにアプローチするのがおすすめです。

    また、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの方が返信率が高い傾向にありますので、PRの目的や企画の規模を踏まえて、インフルエンサーのレベルを検討するとよいかもしれません。

    インフルエンサーと契約し、クリエイティブを作成する

    インフルエンサーと契約を済ませた後は、明確なディレクションやPR投稿のステップへと進んでいきます。

    InstagramのインサイトやYouTubeのアナリティクスなどのSNS上の便利ツールを活用して、PR投稿のインプレッション数・リーチ数・コメント数・ページビュー数などのインフルエンサーマーケティング効果の測定と分析を忘れずにおこないましょう。

    外部の業者を利用して依頼した場合

    広告代理店やプラットフォームなど外部の機関を利用して依頼する場合は、下記のような流れで進めていくことになります。広告代理店などとの丁寧なコミュニケーションを念頭に、スケジュールに余裕を持って進めていきましょう。

    起用したいインフルエンサーの条件を伝える

    インフルエンサーマーケティングに起用したいインフルエンサーの年齢・性別・人物イメージ・投稿イメージなどとともに、企画内容などを提示します。

    起用するインフルエンサーによってマーケティング成功に大きく関わるため、自社がPRを行う目的やインフルエンサーに求めるクオリティなどを精査したうえで代理店との擦り合わせを行うことが重要です。

    代理店が条件に合ったインフルエンサーを決定する

    広告代理店が企業側からヒアリングした条件を満たすインフルエンサーを選定し、見積もりや具体的なプロモーション施策などを提示します。

    企業側・インフルエンサー側の両者の納得を得てから契約のステップに進むため、インフルエンサーマーケティングに関する予算案やスケジュール案などを事前に把握しておきましょう。

    代理店が制作したクリエイティブの確認をする

    広告代理店が独自に持つノウハウやマネジメント力を軸に、費用対効果の高いPR広告の作成やPR投稿などをおこなっていきます。 特に、広告や投稿のクオリティはもちろんですが、誇大広告になっていないか、誤情報の記載がないかなどについては、法律による規制や消費者の厳しい目がある部分です。

    継続購入が必要な商品を買い切り型とミスリーディングさせるような内容、商品の機能や成分を必要以上に脚色した表現などが不適切な例にあたりますが、広告代理店を通すことで、リスクのない質の高い広告の打ち出しが可能になります。


    関連記事: インフルエンサーマーケティングの注意点|PR成功に必要なことは?

    04インフルエンサーを起用したPRの成功事例を紹介!

    ここまではインフルエンサーの依頼を中心に、インフルエンサーの選び方やマーケティングの進め方を解説しました。では実際に、ポイントを抑えてマーケティングを行って成功した事例をご紹介いたします。

    どんな工夫がされているのかも解説いたしましので、インフルエンサーマーケティングを実施する際の参考になれば幸いです。

    株式会社アイム/塚本いづみ



    株式会社アイムが2002年に発売し、現在に至るまで愛され続けるスキンケア商品、「ライスフォース」のPR事例です。

    PRには兵庫県出身で2019年度ミス甲南グランプリを受賞した「塚本いづみ」さんが起用されました。

    塚本いづみ

    ナイトルーティン企画動画の中では、本商材以外にも愛用している他アイテムを交えて紹介を行うことで、自然体での訴求を行ったことが特徴です。 公開から2週間でクリック数は約1500件にも及び、10代20代への強い影響力を発揮することに成功した事例です。


    CASETiFY/越智ゆらの



    香港に拠点を置き、スマートフォンケースや電子アクセサリなどを製造する企業「CASETiFY」のインフルエンサーマーケティング事例です。

    ファッションモデルであり女優の「越智ゆらの」さんを起用し、鞄の中身を紹介する中でCASETiFYのスマートフォンケースの紹介を行いました。

    越智ゆらの / Yulano Ochi

    人気ジャンルである「カバンの中身」で訴求したことで、登録者以外のユーザーにも認知拡大を達成することができました。

    さらに、昔からのファンはクリエイターの秘密主義的な性格を知っており、より強く関心を集めることにも成功しています。インフルエンサーとフォロワーの距離感を巧みに活用した成功事例だと言えます。


    ノボノルディスクファーマ株式会社/エハラ家チャンネル


    こちらはデンマークに本社を置くグローバル製薬企業の日本法人「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」が行ったインフルエンサーマーケティング事例です。

    子供の成長を記録するアプリケーションのPRとして起用されたのは、お笑いタレントであるエハラマサヒロさん一家がYouTubeで活動する「エハラ家チャンネル」です。

    エハラ家チャンネル

    子供を持つ家庭をターゲットとしたサービスの訴求に、家族系インフルエンサーを起用することでユーザーからの共感を得ることに成功しています。


まとめ
今回はインフルエンサーマーケティングの第一歩である、インフルエンサーへの依頼方法について解説させていただきました。依頼からクリエイティブの作成までノウハウが必要な場面が多いですが、その分大きなリターンも見込めるマーケティング手法です。
 
ノウハウがないからと諦める必要はなく、インフルエンサーマーケティングの専門家に相談することで理想的なPRを行うことができます。重要なのは、企業に最適な依頼方法でインフルエンサーマーケティングを進めていくことです。
当記事で解説した内容がインフルエンサーに依頼する際の助けになれれば幸いです。

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・依頼可能インフルエンサー 1万2000人以上
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