施策が成功するインフルエンサーの選び方は?選定基準・起用方法も解説
インフルエンサーマーケティングは、現代社会において欠かせないPR手法となっています。
しかし、
- 「どんなインフルエンサーに依頼すればいいか分からない」
- 「PRを行ったけれど想定した効果が得られなかった」
そこで、この記事では「インフルエンサーはどうやって選んだらいいのか」「PRを行うSNS媒体ごとにどんな特徴があるのか」を分かりやすく解説します。
インフルエンサー選びで重要なポイントを知ったうえで、パートナーとなってくれるインフルエンサーを選定しましょう。
関連記事: インフルエンサーマーケティングとは?特徴や実施方法まで徹底解説!
01インフルエンサー選定の前に知っておくべき!媒体ごとのインフルエンサーの特徴とは?
現在は様々なSNSが存在し、拠点としている媒体によって活躍するインフルエンサーの特徴が異なります。
それぞれのSNSでインフルエンサーを起用するメリットを知ることで、自社の商品・サービスのPRに適したインフルエンサーや媒体の選び方の参考にしてみてください。
関連記事: インフルエンサーとは?注目のSNSマーケティングに起用する効果は
Instagramでは数多くのインフルエンサーが活躍しており、一般的にはインスタグラマーと呼ばれています。 人気インスタグラマーの多くは、フォロワーが憧れられるような投稿をすることで人々から注目を受けています。 商品などの写真を単体で撮影する際には、背景や周りのアイテムなどを工夫することで魅力的なクリエイティブを作成する人も少なくありません。
また、訪れた場所を写真や動画で紹介しているインスタグラマーもいます。フォロワーが「自分も行ってみたい、体験してみたい」と思うような演出も可能です。
普段からおすすめの商品や場所などの投稿をしているため、PRであっても違和感を感じさせることなく、インスタグラマーの世界観そのままの投稿をしてくれます。
ハッシュタグの活用にも慣れているため、フォロワー以外の方の目に留まりやすいメリットもあり、高いエンゲージメント率を獲得することが可能です。
関連記事: インスタグラムとインフルエンサーマーケティング|気になる効果は?
YouTube
YouTubeで活躍するインフルエンサーはYouTuberと呼ばれ、自分の趣味や日常生活などの動画を気楽に投稿している人もいれば、バラエティ番組のように作りこんだ企画の動画を作成している人もいます。
チャンネル登録者数や再生数が多い人気のYouTuberは強い影響力を持っており、PRを依頼したときの効果も期待できます。
YouTubeでは様々なジャンルでインフルエンサーが活躍しています。 商品紹介系、実験・やってみた系、グルメ系、ファッション系、ゲーム実況系、音楽系などといった、 幅広いジャンルが存在するため、商品やブランドに合ったタイアップがしやすいメリットがあります。
関連記事: YouTubeのインフルエンサーマーケティング|PR成功のコツは
TikTok
TikTokは急成長しているSNSで、TikTokで活躍するインフルエンサーはTikTokerと呼ばれることもあります。
TikTokでも様々なジャンルの動画が投稿されており、笑える動画からファッション・コスメなどの紹介動画も人気です。 どんな動画もTikTokの特徴である流行りのBGMに載せて、ポップで楽しい動画に仕上げられるため、幅広いジャンルのPRが可能です。
同じ動画専門SNSであるYouTubeとは違い動画時間が短くなるため、PRの方法をより綿密に考えなければPRの情報が伝わりにくくなります。 しかしフォロワー側からすると、短時間で情報を得られるので、最後まで見てもらいやすいという特徴があります。
さらに10代・20代前半などの若い層だけでなく、主婦層に人気のインフルエンサーも存在し、便利グッズの紹介やお掃除テクなどを手短にわかりやすく紹介している動画もあります。
利用者は女性の割合が多いこともあり、PR商品によっては幅広い世代の女性にPRできるのもメリットです。
関連記事: TikTokの活用方法!インフルエンサーマーケティングとの相性は
Twitterでは、独特の面白い文章やニッチな趣味に関する最新情報などを投稿しているインフルエンサーが人気です。
個人が一方的に発信するだけでなく、リプライ機能で気軽にユーザー同士でやりとりができるので、フォロワーと積極的に交流をしているインフルエンサーも多く存在します。
また、インフルエンサーの投稿はリツイートで拡散されていき、フォロワー以外にも爆発的に情報を広げていきます。
文章によって表現するのが中心のTwitterでは、あらゆるジャンルのインフルエンサーが活躍しており、普段の文体のままPRが行われることで自然なアプローチが可能です。
02【SNS別】インフルエンサーを選定するときにみるべきポイントとは?
インフルエンサーの選び方で重要なポイントをおさえておくことで、自社に合った効果的なインフルエンサーを見つけることができます。
SNSごとにチェックするべきポイントが異なるので、しっかり把握しておきましょう。
Instagramで活躍するインフルエンサーについて
Instagramにおいて、インフルエンサーがどれだけ活躍したかを測るには、「いいね数」「フォロワーの日本人の割合」「コメント数」が重要になります。
「いいね数」が多い場合は、ただフォローされているだけではなく、実際にそのインフルエンサーの投稿が見られていること、支持されていることがわかります。
「フォロワー数の日本人の割合」では、フォロワーの実態の有無を確認できます。実体が無く、フォロワー買いをしているアカウントは海外の人のフォロワーが多い傾向にあるからです。 また、実際に商品やサービスを利用してもらいたいターゲットが日本人である場合、フォロワーの多くが日本人であることは重要です。目に見える部分だけではなく、実数をしっかりと確認しましょう。
最後に「コメント数」です。フォロワーがインフルエンサーに高い関心を持っているか、インフルエンサーはフォロワーと積極的にコミュニケーションをとっているかがわかります。 インフルエンサーとフォロワーの距離が近く、信頼関係が感じられる場合、PRにおいても高い効果が期待できます。
YouTubeで活躍するインフルエンサーについて
YouTubeの場合、チャンネル登録者数ばかり注目してしまうことが多いですが、そこだけを見るのではなく、「登録者数に対する再生数の割合」も要チェックです。 なぜなら、チャンネル登録するだけで、動画を見ていない人の数が多いチャンネルは意味がないからです。
また、各動画の「平均再生数」で実際にどのくらいのファンがいるのか、平均的にどれほどの人へ情報を届けられるのかが確認できます。 PR動画になると再生回数が落ちてしまうインフルエンサーも多いため、PR動画であっても通常の動画と同等の再生回数が維持されていることが望ましいのです。
さらに、「コメントの質」も確認することで、ファンとのつながりやファンの関心度や熱量がわかります。
TikTokで活躍するインフルエンサーについて
TikTokはPRの即効性が見込めるSNSです。投稿したばかりの動画の「いいね数」や「コメント数」、「シェア数」が多い動画は「多くのユーザーから関心を集めている」と判断され、 「おすすめ」に表示されやすい特徴があります。頻繁におすすめに表示されるインフルエンサーはPRでもより大きな効果が期待できます。
また、TikTokの投稿は、短期間しかアクティブにはなりません。そのため、「直近1ヶ月程度の再生回数の多さ」が重要になってきます。 直近の再生回数が多ければ今後のPR投稿も再生されやすくなり、多くの人に見てもらえる可能性が高くなります。
Twitterで活躍するインフルエンサーについて
Twitterは文字が中心のSNSであるため、投稿する文章の内容、信頼度などが重要になってきます。そのため、「説得力のある文章を日頃から投稿しているかどうか」という点をチェックしましょう。 日常的に信頼でき、納得できる文章を発信している方であれば、PR投稿も同様にしっかりとフォロワーの心に届けられます。
さらに、「リツイート数が多いか」もTwitterでのPR効果を測る指針になります。リツイートされることで情報が拡散し、 フォロワー以外のユーザーにも情報を届けることができるため、PRでも重要な要素となります。
03【ジャンル別】インフルエンサーの確認するべき項目
インフルエンサーが得意とするジャンルによっても確認するべき項目が変わります
インフルエンサーのジャンルは多岐に渡り、全てを紹介することができませんが、その中から3つのタイプをピックアップしてご紹介させていただきます。
美容系インフルエンサーでみるべき項目
美容系インフルエンサーに依頼を考えている場合、確認するべきポイントは「インフルエンサーとフォロワー」の距離感です。
スキンケア商品や美容家電製品などは、既にユーザーが他製品を所持している場合が多く、「今すぐ欲しいものではない」ことが考えられます。 そんな美容品を買ってもらうためには、権威性の高いインフルエンサーにPRを依頼することが推奨されます。
その中でもフォロワーとの距離が近いインフルエンサーは広告効果が高い傾向にあり、PRを依頼する前にフォロワーとのやりとりを確認することが重要です。
04ダイエット系インフルエンサーでみるべき項目
ダイエット商品・サービスをPRするときは、信頼性の高いインフルエンサーに依頼することがおすすめです。
ダイエット商品の購入を考えているユーザーはコンプレックスを抱えていることが多く、ほとんどが商品・サービスを今すぐ購入したい「今すぐ客」です。 ユーザーは悩みを早急に解決したいと考えているため、より効果が信頼できる商品を購入します。
そのため、PRを依頼する場合、インフルエンサーの投稿内容を確認し、「正しい情報を発信しているか・投稿に信頼性があるか」の観点に当てはまる人に依頼しましょう。
動物系インフルエンサーでみるべき項目
動物系のインフルエンサーは、フォロワーのアイコンや日本人の割合を確認してPRを依頼しましょう。 動物系のインフルエンサーは、外国人のフォロワーが多い場合があり、日本の商品をPRしても興味を持ってもらえない場合があるからです。
また、インフルエンサーが投稿するペットの写真・動画をかわいいからみているだけでペットを買っていない人も多く、ペット用品などは購入に結びつかないケースがあります。
そのため、動物系インフルエンサーに依頼するときは、アイコンやコメントからフォロワーの傾向を注意深く分析するようにしましょう。 動物系インフルエンサーのフォロワーの中で、日本人の割合は平均20〜30%ほどであるため、50%を超えるようなインフルエンサーはPRの訴求がうまくいく可能性が高いと言えます。
04選んではいけないインフルエンサーの特徴3選
インフルエンサーマーケティングには必ず注意しなければならないポイントがあります。
円滑なPRを行うためにも、以下の3点に当てはまるインフルエンサーは選ばないようにしましょう。
- フォロワー数を偽っている:海外フォロワーを買っている可能性/ターゲットと一致しない可能性
- 投稿頻度が少ない:PRの効果が低くなってしまう
- 人気が落ち込んでいる傾向にある:PRの結果逆効果になってしまうことも
フォロワー数を偽っている
フォロワー数だけでなく、フォロワーの実態をしっかりとチェックしておく必要があります。
フォロワーが多いように偽っているだけで、実際にはフォロワー買いをして多く見せている場合があり、 日本人のフォロワーの割合が極端に少なく、海外のフォロワーが多いインフルエンサーは、フォロワー買いの疑い・危険性があります。
また、フォロワー層も確認しておきましょう。PR投稿をする商品を購入しなさそうなフォロワーが多いと、PR効果が得られません。
例えば、若い女性アイドルにコスメのPRを依頼したとします。一見ターゲットとフォロワー属性が一致しているように見えても、男性ファンの方が多い場合は望んだ結果を得られなくなってしまいます。
投稿頻度が少ない
SNSの投稿頻度が少ないと、SNS上での活動に対する熱心さが低いと考えられます。
知名度があり、フォロワー数が多くても、投稿数が多くなければ意味がありません。
例えば2ヶ月に1回しか投稿しないインフルエンサーが居たとして、その久しぶりの投稿がPRの投稿だとフォロワーの支持や共感を得られません。 投稿頻度が低い場合はいくらフォロワー数やいいね数が多くても、マーケティング効果が薄いと考えられます。
人気が落ち込んでいる傾向にある
活動開始から現在まで、インフルエンサーの人気の推移も見てみましょう。 過去にはいいね数が多かったのに、現在では少なくなってしまっている場合は、インフルエンサーの人気が落ちてしまっていることを表します。
さらに、その原因としては過去に炎上をしている可能性も考えられます。 そのような場合、投稿への信頼度も低く、揚げ足を取られてしまい、些細なことで再び炎上してしまう恐れもあります。
関連記事: インフルエンサーマーケティングの注意点|PR成功に必要なことは?
05インフルエンサーマーケティングの手順について
インフルエンサーの選び方は様々です。気になるインフルエンサーを見つけたら、SNSで直接仕事を依頼する、インフルエンサープラットフォーム等で検索する、 インフルエンサーマーケティング会社(代理店)を通して依頼する、といった方法でアプローチします。
どの依頼方法にせよ、大まかな起用までの流れは以下のようになります。
- 1.インフルエンサーへ依頼を送る
- ↓
- 2.報酬や投稿内容などの条件をインフルエンサーと話し合う3.広告クリエイティブの作成
- ↓
- 3.広告クリエイティブの作成
- ↓
- 4.投稿
その中で、インフルエンサーとの交渉(投稿内容、報酬など)など、細かい取り決め・やり取りが必要になってきます。
インフルエンサーマーケティングは自社で行うこともできますが、多くのリソースを割いてしまう場合もあり、ノウハウが必要になる場面が多いことから専門家に依頼する場合が多いです。
関連記事: 【導入支援】インフルエンサーマーケティングの始め方を詳しく解説!
- まとめ
- インフルエンサーマーケティングでは、最初の大きな課題として「適切な基準でのインフルエンサー選定」があります。
- インフルエンサーマーケティングの知見が豊富でない企業にとっては難易度が高く、誤った基準で施策効果の低いインフルエンサーにPRを依頼してしまうこともあります。
- しかし選定のポイントをしっかりおさえ、適切なインフルエンサーに依頼し、PRすることができれば、さらにマーケティング施策の効果を高めることができるでしょう。
- インフルエンサーマーケティングを実施するときはぜひ、今回の記事を参考にしてください。
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