株式会社ナハト

イベントマーケティングとは?その効果や手法を徹底解説!

イベントマーケティングとは、商品やサービスを宣伝・販売するために、イベントを活用するマーケティング手法。

イベントを行うことで、参加者は、実物を手に取ってみられるなどのメリットがあります。

ただし、イベントマーケティングを行うデメリットもあります。

そこで、本コラムではイベントマーケティングとは、どういったマーケティングなのか、内容やその手法を紹介します。

イベントマーケティングをどうやって進めていけばいいのか疑問に感じている方は、ぜひ参考にしてください。

01イベントマーケティングとは?

イベントマーケティングとは、企業が商品やサービスを宣伝・販売するために、イベントを活用するマーケティング手法。

ユーザーの性格や好みに合わせ、新鮮な体験や興味を引くようなイベントにすることが重要です。

イベントマーケティングは、単なる商品の販売だけではなく、ブランドの認知度を高め、ユーザーとの関係を築くためにも有効な手法といえます。

また、SNSの普及により、イベントの情報をリアルタイムに発信でき、参加者とのコミュニケーションも深めることが可能。

SNSでイベントの告知などをすると、認知度向上やファンを増やすことにつながります。

02イベントマーケティングのメリット・デメリット

イベントマーケティングにはメリット・デメリットがあり、きちんと見極めて、イベントマーケティングを導入することが大切です。

ここでは、イベントマーケティングのメリット・デメリットを紹介します。

メリット

イベントマーケティングのメリットは、以下の通りです。

  • ターゲット層の集客がしやすい
  • 商品やサービスの実物を見てもらえる
  • ユーザーとのコミュニケーションがとれる
ターゲット層の集客がしやすい

イベントは、特定のテーマや目的に基づいて開催される場合が多いため、似たような嗜好を持った人たちが自然と集まりやすいです。

ターゲット層を絞れることで、マーケティングの手法やリサーチの実施が効率的です。

たとえば、音楽ライブでは好きなジャンルの音楽や好みのアーティストを目的に、共通の興味を持った人が集まります。

イベントにきた参加者同士が交流したり、共通の話題で盛り上がったり、参加者同士のつながりを深められるのです。

イベント中では、関連する商品やサービスの紹介や販売も可能。

また、イベント参加者に対して、アンケートを実施し実際の感想や口コミ調査を行うと、より効果的なマーケティングの実地につながります。

商品やサービスの実物を見てもらえる

実際に商品やサービスを手にとって見てもらえるので、購入後のイメージをしてもらえることも大きなメリットです。

実際に体験をしてもらうことで、ユーザーの興味を引き、商品やサービスを購入するきっかけにつながります。

たとえば、ドリンクや食品の試飲や試食・アクセサリーの試着など、身近な商品を通じて消費者とのコミュニケーションを深めることも可能です。

認知度がない商品やサービスであっても、DRM(Direct Response Marketing)を効果的に活用し、イベントマーケティングを併用することで、よりよい成果につなげられるでしょう。

DRMの手法や効果に関しては、関連記事を参考にしてください。

関連コラム:
『DRMとは?顧客との信頼関係を築いて売上アップ!成功事例も紹介』

ユーザーとのコミュニケーションがとれる

イベントマーケティングは、ユーザーとのコミュニケーションを図る上で非常に効果的な手法です。

イベント中、直接商品やサービスを体験してもらえたり、質問してもらえたりできます。

実際に対面して行うコミュニケーションは、ユーザー自身も印象に残りやすく、興味を引くものです。

また、イベントマーケティングは、提供している商品やサービスに関してユーザーが抱える不満や問題点を把握しやすくなります。

イベント中、直接使用感や不満点を聞き出すことにより、今後の商品開発やサービスの改善につなげられるでしょう。

AIDAマーケティングを活用しながら、イベントマーケティングを用いることで、短期的な成果だけでなく、長期的な企業の成長にもつながります。

AIDA(Attention・Interest・Desire・Action)とは、注意・興味・欲求・購買行動をいい、マーケティングの基本的なプロセスを表します。

AIDAマーケティングの活用法は、関連記事を参照にしてください。

関連コラム:
『注目のマーケティング・AIDAとは?特徴や実践ポイントを解説』

デメリット

イベントマーケティングのデメリットは、以下の通りです。

  • 準備期間が長い
  • コストがかかる
  • 集客に失敗した場合、損失が大きい
準備期間が長い

イベントマーケティングは、商品やサービスを宣伝するために行われる効果的な手段のひとつですが、準備期間が長いデメリットがあります。

イベントを実施するためには、会場の手配、装飾・音響機器の手配、スタッフの手配など多くの準備が必要です。

すべての準備を精密に行い、イベントを成功させるためには、それなりの期間が必要になるでしょう。

さらに、イベント期間中には、さまざまなトラブルが発生する可能性があるため、代案やフォロー方法などもあらかじめ考えないといけません。

たとえば、天候不良による会場のキャンセル・出演者が急病にかかった場合の代役手配など、さまざまなトラブルにも柔軟に対応できる人材が求められます。

イベントを成功させるためには、事前に計画をしっかりと立て、細心の注意を払って対応するようにしてください。

コストがかかる

イベントマーケティングのデメリットとして、イベントを行うためには多額のコストがかかることも挙げられます。

イベントをスムーズに実施するために必要な費用は、さまざまなリスクやトラブルに備え余分に見積もっておく必要があります。

たとえば、会場のレンタル費用や装飾品、イベントのポスターやチラシなどのデザインや印刷費用なども考慮し、予算を見積もる必要があるでしょう。

イベントにかかる費用を、自社だけでまかなうのは困難な場合、スポンサーになってくれる企業を探す必要も出てきます。

また、インフルエンサーに依頼する場合、交通費や宿泊費など、多くのコストがかかります。

インフルエンサーに依頼する費用の相場については、関連記事で紹介しているので、参考にしてください。

関連コラム:
『インフルエンサーに依頼する費用の相場|費用例や報酬の決め方も紹介』

集客に失敗した場合、損失が大きい

イベントマーケティングのデメリットとして、集客に失敗した場合には、損失が大きいことが挙げられます。

会場やスタッフの手配費・装飾や音響設備などの費用のほか、PR活動や広告などの費用が掛かっている分、失敗してしまうと、回収できずに損失につながってしまいます。

また、集客に失敗した場合には、逆にブランドイメージにも悪影響を与える可能性があるため、事前準備をしっかり行うことが必要です。

03イベントマーケティングの手法

イベントマーケティングの手法・やり方には、正解はありません。

業界や商品に応じた斬新なアイデアを持ち、効果的な宣伝を行い、ターゲットに合わせた企画や運営方法が必要になってきます。

ここでは、イベントマーケティングの種類や、それぞれの向いているケース・注意点などを紹介します。

セミナー・ワークショップ

セミナーやワークショップは、BtoCビジネスの場合に有効なイベントマーケティング手法のひとつです。

ユーザーに対して、製品やサービスについて正しい知識を伝えることで、より良い商品選択を促し、購入意欲を高められます。

また、講師が商品について専門的な知識や情報を共有できるので、信頼度も向上につながるでしょう。

ただし、セミナーやワークショップでは、教育を目的として開催されるため、参加者数は他の大規模なイベントと比較して小規模になります。

そのため、集客や認知向上といった目的ではなく既存のユーザーや利用を検討している人を対象にするイベントを開催すると効果的です。

そのためには、行動やニーズを深く理解することが重要であり、適切な講師や内容になるように心がけましょう。

ポップアップストア

ポップアップストアは、BtoCビジネス向きです。

具体的には、店舗を持たない企業が期間限定で出店したい場合に利用されます。

注意点としては、物件を借りるコスト・人件費・内装費・配送費・集客やプロモーションコストが必要となることです。

しかし、ポップアップストアは一定期間限定で行うため、費用を最小限に抑えられます。

また、新しい商品やサービスを実店舗で実物を見て触れられ、集客力を高められることも利点です。

展示会

展示会は、主にBtoBビジネスの場合に向いているイベントマーケティング手法です。

商品やサービスを多くの業界関係者やユーザーにアピールできます。

ただし、競合他社が多く出展している場合があるため、どのように差別化するかが課題になるでしょう。

ブランドの特徴や強みを前面に出して、他社との違いをアピールすることが求められます。

また、展示会は出展費用や準備に手間がかかるため、事前に目的や目標を明確に設定し、綿密な計画を立てる必要があります。

イベント協賛(カンファレンス)

イベント協賛であるカンファレンスは、とくに地域のコミュニティづくりに向いているイベントマーケティング手法です。

イベントに参加することで、地域社会に参画し、ユーザーとの信頼関係を築き、アイデアや情報を共有でき、自社ブランドの認知度向上にもつながります。

ただし、単に協賛して広告表示をするだけでなく、積極的に参加し、交流を図ることが必要でしょう。

04イベントマーケティングを成功させるポイント

イベントマーケティングを成功させるポイントとして、以下の4点が挙げられます。

  • 目的を明確にする
  • ターゲット層を特定する
  • スタッフの教育を行う
  • イベント後に評価・改善を行う

順番に紹介します。

目的を明確にする

イベントマーケティングを成功させるためには、目的を明確にすることが重要です。

目的を設定すると、イベントの成功・失敗を判断する材料や基準が定まるので、改善点を把握しやすくなり、スタッフや運営者全員の意識統一ができます。

目的設定は、来場者数の目標・コンセプト・企業のブランディング・顧客獲得など、目的に合わせた具体的な設定を行いましょう。

目的を明確に設定することで、イベントの成功を目視できる指標になります。

ターゲット層を特定する

イベントマーケティングを成功させるポイントのひとつに、ターゲット層を特定することがあります。

ターゲット層を把握することで、その層の興味や好みに基づいて効果的なイベントを企画できます。

たとえば、先ほど紹介した音楽ライブなどはその典型で、その世代が好むジャンルのアーティストを集めるとより効果的なイベントにできるでしょう。

さらに、特定のユーザー層を絞り込むと、その層の満足度を向上させられます。

ユーザーにとって魅力的なイベントを開催したり、オリジナルな商品や特別なサービスを提供したりするなど、商品やサービスへの信頼性を高められます。

スタッフの教育を行う

イベントマーケティングを成功させるためには、スタッフの教育も必要。

スタッフは、企業やブランドのイメージを代表する重要な要素であるため、十分な教育を行い、能力と自信を高めなければなりません。

教育のポイントは、イベント前に基本的な知識やスキルの習得を促し、現場での対応力を高めることです。

また、教育によって、スタッフ同士の連携やコミュニケーション能力も向上し、信頼される企業やブランドイメージを築けるでしょう。

スタッフの教育には時間やコストをかける必要がありますが、教育にかかる労力や費用に見合う成果を得られます。

イベントマーケティングを成功させるためには、スタッフ教育を専念することが大切です。

イベント後に評価・改善を行う

イベントマーケティングを成功させるためには、イベント後の評価・改善も行いましょう。

評価することで、そのイベントが目的達成にどの程度成功したかを把握できます。

また、改善点にも着目できるので、次回のイベントではより満足度の高いイベントを企画できるでしょう。

評価のためには、事前に設定した目的に対して、どの程度達成できたかを振り返りが重要で、加えて、参加者からのアンケートやフィードバックも集め、改善点を明確にする必要があります。

05イベントマーケティングの実例

ここまで、イベントマーケティングの手法や成功させるポイントなどを紹介しました。

実際に、どのような事例があるのか実例を挙げて解説します。

CHANEL チャンス オータンドゥル

CHANEL チャンス オータンドゥルのPR・来場促進を目的に、インフルエンサーに実際にイベントに参加してもらう手法が用いられました。

インフルエンサーは、自身のアカウントで、イベントの魅力やコンテンツを発信。

その結果、いいね数は20,000以上、インプレッション数は200,000以上に上りました。

詳しい内容は、『株式会社ナハトの実績』で紹介しているので、インフルエンサーに依頼したい場合には参考にしてください。

LOREAL イノアカラー

「LOREAL イノアカラー」のPRを目的に、ロレアルとWWD JAPANとのタイアッププロモーションに山田優さんをアサイン。

雑誌掲載と同時に「プロフェッショナル フューチャーフォーラム2021」への出演も行いました。

ロレアルとWWD JAPAN両方から効果的なプロモーションを行い、いいね数7,898以上・インプレッション数1,370,000以上という成果が得られました。

ロレアルが展開する「イノアカラー」と雑誌「WWD JAPAN」のタイアッププロモーションが成功した実例といえるでしょう。

こちらの詳細も、『株式会社ナハトの実績』にて紹介しています。

ユニクロ ヒートテックエピソード募集企画

ユニクロのヒートテック商品の認知度アップを目的に、ヒートテックを愛用するユーザーから心温まるエピソードをTwitterにて募集する企画が実施されました。

ヒートテック商品を利用しているお客様のエピソードをシェアする感謝企画として、計110名にプレゼントが送られ、投稿されたエピソードは広告にも使用されました。

また、J-WAVE(81.3FM)特別番組「J-WAVE SELECTION UNIQLO WARM YOUR HEART」にて放送。

鈴鹿央士さん・木村昴さん・上坂すみれさんからそれぞれのエピソードが発表され、大きな話題となりました。

まとめ
イベントマーケティングは、商品やサービスを宣伝・販売するための効果的な手法で、ユーザーとのコミュニケーションを密にし、ブランドの認知度や信頼度を高められます。
 
ただし、準備期間が長く、コストもかかるというデメリットもあるので、注意しながら実施をしましょう。
 
成功するためには、目的を明確にし、ターゲット層を特定して適切な手法を選定することが必要です。
 
また、スタッフの教育やトレーニングを行い、イベントの評価や改善をはかることも重要でしょう。
 
イベントマーケティングを活用すれば、魅力的なイベントを通じて商品やサービスの魅力を伝えられますので、ぜひ本コラムを参考に実践してください。
 

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