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インフルエンサーの種類まとめ|企業のPRに影響する3つの分類基準

インフルエンサーマーケティングを上手に活用するためには、メガ・マイクロ・ナノなどのフォロワー数による分類やSNSによる分類などの知識が大切になってきます。

この記事では、

  • 「インフルエンサーにはどんな種類がある?」
  • 「分類される基準は?」
  • 「どんなインフルエンサーを起用すべき?」
など、実は複雑なインフルエンサーの種類に対する疑問を解決していきます。

どのインフルエンサーを起用すべきか分かるようになると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。


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01インフルエンサーのフォロワー数による分類

ソーシャルネットワーク

それぞれのインフルエンサーが持つ影響力の指標であるフォロワー数。最近は、消費者にとってより身近な存在であるマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーへの注目が高まってきています。

ここではフォロワー数によって下記のように類別される、インフルエンサーの種類と特徴をご紹介していきます。

  • メガインフルエンサー
  • ミドルインフルエンサー
  • マイクロインフルエンサー
  • ナノインフルエンサー

関連記事: インフルエンサーとは?注目のSNSマーケティングに起用する効果は

メガインフルエンサー

メガインフルエンサーは、フォロワー数が50万人以上のインフルエンサーのこと。

テレビ・SNS・雑誌などのメディアへの露出が多く世間的な認知度が高いのが特徴で、タレント・俳優・モデルなどによく見られる規模となります。

効果

ほかのインフルエンサーよりもフォロワー数が圧倒的に多いメガインフルエンサーは、 ジャンルに限定されることのない情報拡散効果や二次拡散効果の高さが強みです。

一方で、フォロワー数に比べて「いいね」やリツイートの数が少なく、高いエンゲージメント率を得ることが難しいというデメリットもあります。

相性がいい施策目的

幅広い層に人気がある反面、エンゲージメント率が低くなってしまうメガインフルエンサーは、 ひとりひとりのユーザーの直接的な消費行動を促すのではなく、商品・サービス・ブランドの認知拡大などを目的としたPRに最適です。

ミドルインフルエンサー

ミドルインフルエンサーは、フォロワー数が10万人以上のインフルエンサーのことを指します。

メガインフルエンサーほどではないものの、メディアへの露出・書籍出版・企業とのコラボレーションなどをおこなっていることも少なくありません。

効果

多くのミドルインフルエンサーは、美容・ファッション・グルメなどの特定のジャンルでファンから支持されているカリスマ的な存在です。

メガインフルエンサーにPRを依頼するよりも安価でPRができる点や、消費者行動が発生しやすい点も特徴と言えるでしょう。

相性がいい施策目的

ミドルインフルエンサーの起用は、メガインフルエンサーと同じく認知度の向上などにおすすめ。

また、特定のジャンルに強い対する影響力を生かし、 より限定されたターゲット層への訴求購買につながる二次拡散効果を目的としているプロモーションに適しています。

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーは、フォロワー数が1万人〜10万人ほどのインフルエンサーのこと。フォロワーにとっては、心理的な距離感が近く親近感を持ちやすいインフルエンサーです。

効果

マイクロインフルエンサーも、コスメやファッションなどの特定ジャンルに対する情報拡散力や影響力の高さが魅力。 親近感や共感を得やすい存在として、インフルエンサーのPRを消費者ひとりひとりの購買行動につなげる効果が期待できます。

相性がいい施策目的

マイクロインフルエンサーは、消費者の共感を得やすい規模のカリスマであり、コメント欄などを通したコミュニケーションが取りやすいため、 実質的な購買促進を狙うプロモーションにおすすめです。

ナノインフルエンサー

ナノインフルエンサーは、フォロワー数が数千〜1万人ほどのインフルエンサーのこと。

専門的なジャンルで活躍していることが多く、憧れのカリスマ的な存在というよりは、友達感覚でフォローしているユーザーが多い傾向にあります。

効果

ナノインフルエンサーはマイクロインフルエンサー以上に密なコミュニケーションが取れるため、エンゲージメント率が非常に高く、 より限定されたターゲット層への強い影響力を持つのが特徴。

運用次第では、ほかのインフルエンサーを起用するよりも高い費用対効果が望めます。

相性がいい施策目的

ナノインフルエンサーが専門とするジャンルや、ニッチなターゲット層の購買促進に適しています。

最適なインフルエンサーに依頼することで、フォロワー1人1人に高い関心を抱いてもらうことが可能です。

フォロワー数 認知拡大 購買促進
メガインフルエンサー 50万人以上
ミドルインフルエンサー 10万人以上
マイクロインフルエンサー 1万〜10万程度
ナノインフルエンサー 数千〜1万人程度


02インフルエンサーが活動するプラットフォームによる分類

SNSのイメージ

人気インフルエンサーがメインに活動しているプラットフォームは、インフルエンサーを起用する目的や影響力を持つターゲット層の見極めにも必要となるもの。 ここでは、下記の3種類のプラットフォームについてそれぞれの特徴を見ていきます。

  • Instagram
  • YouTube
  • TikTok

Instagramで活動するインフルエンサー

Instagram(インスタグラム)では、「インスタグラマー」と呼ばれるインフルエンサーが活躍しています。

Instagramは、写真や動画などの視覚的効果が高いコンテンツを使ったビジュアル重視の情報発信がメインとなるプラットフォームということもあり、 自己プロデュース力に長けたインフルエンサー、センス・トレンド発信力でユーザーの心を掴むインフルエンサーが多く揃っています。

また、美容品やファッションなどをはじめとして、興味関心やトレンド動向に敏感なユーザーをターゲティングできることも、Instagramで活躍するインフルエンサーの特徴と言えるでしょう。

YouTubeで活動するインフルエンサー

「ユーチューバー」と呼ばれるインフルエンサーがいるYouTube(ユーチューブ)。 SNSの中でも歴史を持つプラットフォームのひとつですが、幅広い世代のユーザーがいるため、さまざまなジャンルの情報発信ができる点、 商品やサービスの体験型のプロモーションに強い点などがメリットです。

テレビなどのメディアに活躍の場を広げるインフルエンサーやコラボレーション企画に積極的なインフルエンサーが多くいます。

TikTokで活動するインフルエンサー

ほかのSNSと比べるとまだ新しいプラットフォームでもあるTikTok(ティックトック)は、10代・20代の若い世代を中心にユーザーを獲得中です。

15秒ほどのショートムービースタイルのコンテンツの共有サービスということで、 グルメ・スポーツ・ダンス・ミームなどのインフルエンサーが得意とするテーマでコアな層を獲得するインフルエンサーがたくさんいます。


関連記事: インフルエンサーマーケティングでおすすめのSNSは?それぞれ特徴を解説

03インフルエンサーの得意とするジャンルによる分類

商品を紹介するインフルエンサー

優れたセルフプロデュース力を持つインフルエンサーほど、美容系インフルエンサーやファション系インフルエンサーといったように、 ひとりひとりが得意とする専門分野を持つのが一般的。ここでは、インフルエンサーのブランディングによる分類を見ていきます。

インフルエンサーのジャンル一覧

現在、美容・ファション・トラベル・グルメなどのさまざまな分野で、多種多様なインフルエンサーが活躍しています。すべての分野を挙げることはできませんが、主に下記のように分類されます。

  • 美容・コスメ系インフルエンサー
  • アパレル・ファッション系インフルエンサー
  • スイーツ・グルメ系インフルエンサー
  • 旅行系インフルエンサー
  • ファミリー系(ママ、キッズ)インフルエンサー
  • スポーツ・フィットネス・ボディメイク系インフルエンサー
  • ダイエット系インフルエンサー
  • 漫画・イラスト系インフルエンサー
  • アート系インフルエンサー
  • 記事執筆・ライティング系インフルエンサー
  • ペット・動物系インフルエンサー
  • 家具やインテリア・生活雑貨系インフルエンサー
  • ガジェット系インフルエンサー
  • 花・フラワーアレンジメントインフルエンサー
  • 医師・医療系インフルエンサー
  • バーチャルインフルエンサー

例:ファミリー系インフルエンサー

ファミリー系インフルエンサーに代表的なのは、子どもを持ちながらも自分らしく輝く「ママタレ」のようなママインフルエンサー、 キッズファッションや自身のクリエイティブワークを発信するキッズインフルエンサーなどです。

特徴

例えば、ママインフルエンサーの場合は、家事・育児・美容・ファッションといったジャンルの投稿がメインで、同じ子育て世代のフォロワーからの支持を集めています。 家族の仲のよさや子育ての悩みなどを交えた発信はユーザーから共感を得やすいため、特に自然なPRが可能になる、という効果も期待できます。

相性の良い商品

ファミリー系インフルエンサーが得意とするのは、育児用品・教育サービス・レジャー施設・キッズイベントなど、家族みんなにかかわる商品やサービスのPR。 また、ファミリーメンバーをターゲットとした、キッズファッションやママファッションなどへの訴求も容易におこなえます。

例:ペット・動物系インフルエンサー

ペットとして一緒に暮らすかわいい動物の姿などを発信するペット・動物系インフルエンサーは、アニマルインフルエンサーとも呼ばれることも。 ただ眺めているだけでも癒やしの効果が実感できるタイプのコンテンツということもあり、幅広い層への訴求が目指せるでしょう。

特徴

同じ価値観を持つ多くのフォロワーに対して高い影響力を持つペット・動物系インフルエンサー。 コラボレーション企画などを通してブランドの世界観やイメージと親和性が高いインフルエンサーとタイアップすることで、強い訴求力を生み出すことができます。

相性の良い商品

ペット・動物系インフルエンサーは、ペット用品・ペットフード・ペットと一緒の楽しむイベントなどのPRに欠かせない存在。 とくに、消臭グッズやペット用の見守りカメラなど、飼い主にしかわからないような、ペットに関するリアルな悩みを解決する商品やサービスのPRに適しています。


関連記事: 施策が成功するインフルエンサーの選び方は?選定基準・起用方法も解説

04インフルエンサーを起用したPRの成功事例3選

インフルエンサーの種類について分かったところで、実際にインフルエンサーをマーケティングに起用して成功した例をご紹介いたします

ジャンルやフォロワー数の異なるインフルエンサーを起用した3つの例について、成功のポイントを解説するので参考にしてみてください。

ノボノルディスクファーマ株式会社/エハラ家チャンネル



こちらはデンマークに本社を置くグローバル製薬企業の日本法人「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」が行ったインフルエンサーマーケティング事例です。

子供の成長を記録するアプリケーションのPRとして起用されたのは、お笑いタレントであるエハラマサヒロさん一家がYouTubeで活動する「エハラ家チャンネル」です。

エハラ家チャンネル

子供を持つ家庭をターゲットとしたサービスの訴求に、家族系インフルエンサーを起用することでユーザーからの共感を得ることに成功しています。

d’Alba/越智ゆらの



美容家やインフルエンサーから高い評価を得ている韓国のスキンケアブランド「d’Alba(ダルバ)」がYouTubeで実施したインフルエンサーマーケティング事例です。

「d’Alba」がインフルエンサーとして起用したのは、ファッションモデルであり女優の越智ゆらのさんです。

越智ゆらの/Yulano Ochi-YouTube

PRの際には離脱率を下げるため、PR訴求を行うタイミングに配慮した作りとなっています。

普段から商品レビューを行っているインフルエンサーを起用することにより、インフルエンサーマーケティングの強みである自然な訴求力を最大限に活かすことができた事例です。

株式会社アイム/塚本いづみ



株式会社アイムが2002年に発売し、現在に至るまで愛され続けるスキンケア商品、「ライスフォース」のPR事例です。

PRには兵庫県出身で2019年度ミス甲南グランプリを受賞した「塚本いづみ」さんが起用されました。

塚本いづみ

ナイトルーティン企画動画の中では、本商材以外にも愛用している他アイテムを交えて紹介を行うことで、自然体での訴求を行ったことが特徴です。 公開から2週間でクリック数は約1500件にも及び、10代20代への強い影響力を発揮することに成功した事例です。


05インフルエンサーへの依頼方法は?

ここでは、商品やサービスのプロモーションにインフルエンサーを起用する場合のインフルエンサーへの依頼方法について、簡単にご紹介していきます。

直接インフルエンサーに連絡する

企業が直接依頼する場合に主流なのは、SNS上のDMなどを活用してインフルエンサーにオファーする方法です。

低コストで企業や商品イメージに合うインフルエンサーと契約できる点などがメリットですが、 インフルエンサーマーケティングをおこなうためのリソースやノウハウが企業側に求められる点、必ずしも質のよいインフルエンサーが見つけられるとは限らない点などがデメリットとなります。


関連記事: 内製化の課題|インフルエンサーマーケティングを自社で実施するには

マッチングプラットフォームを利用する

マッチングプラットフォームを利用する方法は、時間や手間を抑えてマーケティングの目的や予算に合わせたインフルエンサーを見つけることができる方法です。

システム利用料やディレクション料などが発生することもありますが、インフルエンサーのこれまでの実績や詳細情報などをデータで確認した上で安心して依頼ができる点などがメリットです。

インフルエンサーの所属事務所に依頼する

すでに多くのフォロワーを獲得している人気インフルエンサーには、事務所に所属している方も多くいます。

所属事務所を通す場合はディレクションの自由度が下がる点やコストがかかる点がデメリットとなりますが、 インフルエンサーマーケティングに関する手続きが楽になる点、ある程度ビジネスパートナーとして信頼を置ける点などがメリットと言えるでしょう。

広告代理店に依頼する

インフルエンサーマーケティングに強い広告代理店の利用は、企業イメージを大切にしたいとき、商品やサービスのプロモーションをより効果的におこなうためのインフルエンサーを見つけたいときにおすすめ。

ディレクションの費用がかかりますが、インフルエンサーマーケティングに関する総合的なサポートが受けられるため、ノウハウや経験がなくてもレベルの高いプロモーションが可能になります。


関連記事: インフルエンサーマーケティング代理店の種類|特徴と選び方も紹介

06インフルエンサーをPRに起用するメリットは?

メリット

ここからは、インフルエンサーマーケティングならではの強みについてご紹介していきます。費用対効果を意識して、現代の消費傾向に合ったPRがしたいという企業様は必見です。

広告感が少ないPRを行える

インフルエンサーを起用するプロモーションの強みは、従来の広告のような企業側の目線ではなく消費者目線で商品やサービスを発信できる点。 フォロワーにとっての身近な存在となるインフルエンサーの影響力のサポートにより、商品やサービスへの興味や購買意欲を自然な形で掻き立てることができます。

多くのターゲットにリーチできる

インフルエンサーが発信するコンテンツは、特定のジャンルにフォーカスしたものがメイン

そのため、自然とそのジャンルに強い興味を示すフォロワーが集まり、年代別・男女別・ジャンル別に、的確なターゲティングが行えるという強みがあります。

マーケティングの目的によって柔軟な施策を展開できる

インフルエンサーを起用したマーケティングの方法には、様々なバリエーションがあります。

例えば、自社の新製品をPRしたい場合には、 商品を送付して使用感をレビューしてもらうギフティングの形態でマーケティングを行うことで、購買促進の効果を狙うことができます。

また、店舗やイベントの集客を増加させたい場合、インフルエンサーに現地訪問してもらい、楽しんでいる様子を投稿してもらうことで、認知拡大や売上増加が期待できます

このように、インフルエンサーマーケティングは様々な目的に対して応用することができ、多くの広告活動に対応していくことができます。


関連記事: インフルエンサーマーケティングのデメリット|企業PRの注意点とは

まとめ
今回の記事では、インフルエンサーの種類を中心に解説をさせていただきました。インフルエンサーを分類する指標には様々な分類があり、どのようなインフルエンサーを起用すべきか、判断が難しい場面も多く存在します。
 
インフルエンサーの「フォロワー数」「活動する主要な媒体」「得意とするジャンル」の3つの軸をもとに、自社のPR目的に適したインフルエンサーを選定することが重要です。
ノウハウが必要な場面も多々ありますが、インフルエンサーマーケティングを専門とする企業などに協力してもらうことで、理想的なマーケティングに近づくことができます。インフルエンサーの選定を行う際は、ぜひ当記事の情報をお役立てくださいませ。

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