事業開発インタビュー
【子会社】株式会社Boldies代表取締役 中田千尋

無限にモノが溢れる世の中で勝つために、
打席に立ち続け、必要とされるモノとブランドを
作り育てていく

中田千尋の写真

大手広告代理店からナハトグループへ移り、自社事業であるCleo’s Beauté(クレオズボーテ)とINVESTという2つのブランドを立ち上げ、育てている中田千尋さん。

広告代理店の経験も踏まえた入社の経緯と「全てが大変だった」と語る、新しいブランド作りのリアルな経験をインタビューした。

─── 簡単に、これまでのキャリアを紹介していただけますか?

大学卒業後、2018年に大手広告代理店のインターネット広告事業本部に新卒で入社しました。内定者時代から営業として働き、1年目は新規クライアントの開拓と、オフライン展開しているクライアントの担当者が中心でした。1年目にチーフに昇格し、2年目はナショナルクライアントを担当する営業局に異動し、新規クライアントの獲得と既存ブランドの拡大がメインになっていきました。3年目まで同部署で働き、3年目の終わりに、ナハトにD2C事業立ち上げ目的で入社しました。2021年に事業を立ち上げ後、子会社として株式会社Boldiesを設立し、代表に就任して現在に至ります。

─── ナハトのどのようなところが
マッチして入社を決められたのですか?

挑戦できる環境があることに魅力を感じて入社を決めました。私はD2C事業に携わることに興味を持っていた中で、若いうちから裁量権を持たせてもらえるところや、挑戦を応援するような風土は決め手の一つになったかなと思います。

─── 事業を立ち上げることになった経緯をお聞かせください。

前職の在籍中からD2C事業を自分でやってみたいと思っていました。化粧品メーカーを担当していく中で、広告代理店として売上を最大化するミッションはありましたが、代理店という立場を超えることは難しいと感じていました。「もっと商品をこうしたらいいのに」と思っても、実際に売る商品そのものには介入できないからです。

自分のキャリアプランの中に、いつかは自分で事業を立ち上げたいという想いがあったので、「作りたい、こうしたい」という考えがあるなら自分でやってみようと思いました。そこで、ご縁あって安達さんにお会いする機会があって、事業を立ち上げるまでに至りました。

─── 事業を進めていく中で、試行錯誤したこと、
目標・実際に行なった施策・その結果などを教えていただけますか?

全てが大変でした。作られたモノを売る経験はあっても、ゼロから生み出す作り手の立場となることは初めてだったので何もかも手探りで…。

その中でも特に大変だったのは、一度買っていただいてから再度リピートしてもらうことのハードルの高さを痛感したことです。弊社の商品はオンラインを中心に販売しているため、実際に商品を手に取ったりすることがないまま購入していただくことになります。購入までのコミュニケーションだけでなく、その後どうお客様に寄り添って使い続けていただくか。もちろん商品自体が良いものであることは大前提なのですが、“売ってお終い”ではなく、使い続けてもらうためのコミュニケーション設計が難しかったです。

具体的には、Boldiesの商品は定期購入がメインになっていますが、当初は顧客情報の管理などが何も整っておらず、継続率が初動は想定の70%程度しかありませんでした。そこから顧客目線に立って、商品の発送方法や梱包の仕方、メール・手紙・広告など、お客様の目に触れるもの全てをテコ入れした結果、3ヶ月ほどで目標値を達成することができました。

今後も商品をアップデートしていけば、さらに良い結果がついてくると思うので、準備をしています。

─── 実際に事業を立ち上げた経験も踏まえて、ナハトの考える
「本質的なマーケティング」をどのように捉えていますか?

社会・市場・情報のアップデートが圧倒的に速い現代において、“顧客から選ばれ続けること”だと思っています。新たな顧客のニーズを捉えることも、解決されていない課題を解決するモノを生み出すことも、全ては顧客から選ばれるために行うことだと思います。

選ばれ続けることと言うと、新たな価値の創出に近いイメージですが、“本質的なマーケティング”とは、顧客・企業・作り手の全てのステークホルダーが利益を享受できる仕組みのことだと考えています。

─── これからこの事業または、
自身がナハトで挑戦していきたいことはなんでしょうか?

事業としては、売上10億を1つのブランドで作ることを2年後の目標として掲げています。もちろん売上のトップラインだけではなく、ビジネスとして利益が出るような事業に育てることが重要なので、ファンを作り続けることも必要です。

D2C事業は勝率1割もあれば良い方だと思います。100個のアイデアを出して、その中から10個商品を作って、1個売れれば良いほう。世の中にはモノが無限に溢れていますし、私たちには自社工場や研究所などもありません。そんな中で勝っていくにはとにかくバッターボックスに立って振ってみることと、顧客に必要とされるモノとブランドを作り育てていくことが大切だと思っています。

私自身としては、ナハトはまだ女性の管理職が少ないので、新しい女性のキャリア像を作れる存在になりたいと思っています。女性だから、男性だからとか、今はそういう時代ではないし優秀な女性はたくさんいます。自分のライフステージやキャリアビジョンに合わせて挑戦できる環境を自ら作っていけたらと思います。

─── 最後に、ナハトに興味を持っている未来の仲間に
メッセージをお願いします!

ナハトには成長・挑戦できる環境は揃っていますが、そこにいるだけでは何も変わりません。人を巻き込んで、環境をうまく使い経験を積み、成長することでその人自身の力となります。

ベンチャー企業らしい勢いと、トライすることを応援する風土はどの会社よりもあると思うので、新しい自分の価値を生み出したい人にはピッタリだと思います!

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